谷津干潟から見る、日本に現存する湿地帯を知る

谷津干潟から見る、日本に現存する湿地帯を知る

これは大人の遊びです

子供よりも大人のためのレジャー

建前上の潮干狩りについては先ほど紹介したとおりだが、一般的に言えば海洋レジャーとして考えられるのはいいとしよう。ですがレジャーはレジャーでも、子供というよりは大人の方が熱中するものといってもいい。むしろ大人のためにあるレジャーだ、そう身に沁みて感じた。つい最近潮干狩りをしたかと訪ねて見たい、そこで子供の時に一度だけしただけという人がいた場合、恐らく潮干狩りをしたらハマる可能性が高い。一人暮らしや所帯持ちといった事に関係なく、量的な制限がどこの干潟でも敷かれていますがそれでも量と質によっては大満足出来るだけのアサリなどを持ち帰れるのだ。そうなったら喜ぶのは誰でもない、子供よりも大人の方だ。

アサリ料理といえば楽しみ方はなんでもある、酒蒸しにしてつまみにするもよし、オーソドックスに味噌汁の具材にするも良し、少し工夫してボンゴレスパゲティにするもよし、やり方次第ではパエリアというのも手段として有りだ。そう考えるとお腹が空いてくるだろうと思うが、潮干狩りをしている人たちの思考は大体こんな感じだ、会話を聞いているだけでも物凄くリアルな家庭環境が底にあったりする。そんな人間模様も潮干狩りでは目撃できるのです。

こう話すのは、潮干狩りを実は幼少期に一度したことがある人間が、良い年になった頃にやってみたら実は大ハマリしてしまったということもある。ですが一番気をつけなくてはならないのが、それこそ訪れる人達に負けず劣らず採取する際の勢いで退いてはいけないという点だ。

水鳥を見に行こう

場所によっては

例えばの話だ、とある20代の男性が姉家族と実の父親と一緒に潮干狩りに訪れたとしよう。その男性はただ付き添いという感じで参加することになったので、特別潮干狩りに思い入れはないのだが、姉家族たちと合流してからというもの、彼以外全員のテンションが何故か早朝だというのに高いのだ。潮干狩りとはそんなに楽しい物だったか、と考える男性だが、この方幼少期はとにかく飽きっぽい性格をしており、潮干狩りは子供の頃に体験していると思うが、楽しさと良さの意味を理解できずつまらないと投げ出して喚き散らしていたような、そんな記憶しかなかった。といってもそれもかなり曖昧なのではっきりとした事は言えないが、要するにほぼ初体験といって差し支えない。

出かけてからおよそ2時間程度、目的地となる干潟へ到着すると、男性は予想以上に賑を見せている様子に少しばかり驚いた。潮干狩りを楽しんでいる様子がそこかしこに見られ、さらにバーベキューをしているところもあるなど、色々な楽しみをしている様子が見られる。だがこの時気になったのは、子供というよりは大人の割合のほうが圧倒的に多いということに気づいたのです。

その時まで、

『潮干狩り=子供のレジャー』

という印象しかなかった男性にしたら、想像とすでに違っている状況に追いつかないまま手渡される道具を持って半ば駆りだされます。

やり方についてはある程度知識として備わっているため、とりあえず適当に掘り散らかしてみた。見つからない、簡単に見つかると思っていたがこれがまた中々見つからない。それもそう、何せ訪れた時にはすでにかなりのお客さんが訪れており、現在進行形で潮干狩りを楽しんでいるからだ。これはヤバイと直感で悟る、何せ最悪0というのもありえない話ではないため、良い年した男性からすれば子供よりも少ないというのはさすがにプライドにヒビが付いてしまう。

そこからが凄かった、やり方についてはどの辺に人が集中しているのかを観察して様子を探り、さらに姉たちの情報を元にいるだろう場所を掘り起こして採取していった。この時、時間の経過を気にすることはなかった、男性は少しばかり腰が弱いということもあって潮干狩りは乗り気ではなかったが、腰が痛いのなんのそのと採取を続けていく。不意に冷静になる、こんなに楽しかったのか潮干狩りって、と思った瞬間だった。

また周囲を少し見渡してみると、例えば家族連れのお父さんとお母さん、子供2人というありふれた家族構成をしている。先に来ていたかどうかはさておき、様子を見てみると父と母はいまだ無我夢中で採取しているが、子供2人はすでに飽きているのかすでに焦点が違う方向へと傾いてしまっている。この光景、実はそこかしこに見られた。中には直談判して帰ろうと訴えている子供に対して親がこう放つ。

『なら1人で帰れ』

うん、言いたいことはわかるけどさすがにストレート過ぎないか? なんて思ったという。かくいうその男性の姉の子供も飽きてきて帰ろうと訴えるも、ほとんど聞く耳持たずで採取に勤しんでいる。

この時男性は悟った、

『あぁっ、潮干狩りって実は大人が子供をだしに使って楽しむレジャーなんだ』

と。

時間が来てもなお諦めない

先ほど話したが、潮干狩りは時間が過ぎれば過ぎるほど潮が満ちてきてできなくなってしまう。男性たちもタイミングが満ちてきてしまったので各々キリの良い所で止めていった。男性もほぼ初めておこなったわりには採取する網の9割を満たすほど獲得した。本人的には満足していたが、父や姉夫婦の持っている量は網一杯どころではない、13割程度といったところだ。盛り過ぎだ、なんて心の声で思ったが、潮干狩りは採取したアサリは全て無料で持ち帰れるわけではない。ある程度量が線引されており、それ以上超えると追加料金を支払わなくてはならない仕組みとなっている。

よく出来ているなと思ったが、当然だろうとも思ったという。かろうじてギリギリセーフだったようで、何とかすべて持ち帰る事に成功する。最終的に姉家族や父と同じように、男性も潮干狩りの楽しさを理解するのと同時に、世の中というものを甚だ理解した瞬間でもあった。

潮干狩りしよう

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ばらまかれていようが何だろうが

大半の干潟では潮干狩りを楽しむ客のため、干潟に事前とアサリなどの貝類をばらまくのが恒常と言われている。まぁそれもそうだろうと思うと同時に、それをしても手に入れられない可能性も内包しているため、本当に競争となっている。潮干狩りとは子供のために用意されたレジャーのように考えていたが、周辺を良く見てみると周りの大人たちが子供以上に熱狂し、今晩のおかず、もしくはつまみを手に入れるために躍起している姿が拝見できる。

食欲という三大欲求の1つをこれでもかと全開にしている姿もあれだが、干潟は保養やレジャーといった楽しみ方もそうだが、人間の採取という意味では鳥類と同じように貴重な餌場という側面も持っているのです。そういう意味でも増やしていけば地域が活性化する、なんて考えで人工干潟を創ろうとしているところがあってもおかしな話ではない。ただあまりにリアル過ぎる人間模様が見られるので、潮干狩りをする際には自分のことだけを考えて行うようにしよう。